Innovation-Crossとは

昨今、グローバルな競争環境の激化やテクノロジーの急速な進化に伴い、大企業は「自社内だけでは革新が難しい」という認識から、外部との協業を通じたオープンイノベーションに注力するケースが増えており政府もその活動を支援しています。

しかし、実際に取り組むとなると、どこから始めればよいのか? どのパートナーと連携すれば成功につながるのか? という不明な点も多く、その道筋は必ずしも明確ではありません。

【Innovation-Cross】は、企業の現状分析をもとに、戦略策定具体的なロードマップを作成し、連携の評価指標(KPI)を設定して、オープンイノベーションやパートナー開拓等を含めた共創を加速するための専門的なコンサルティングや実行支援プログラムです。

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業界が抱える主な課題と背景

内部リソースの限界と組織文化の硬直性

大企業では、従来の業務プロセスや意思決定の迅速性が求められる中で、変化に対する抵抗感や既存の組織文化が障壁となるケースが見られます。

例:ある自動車メーカーでは、外部からの革新的な技術提案を受け入れる体制が整わず、結果的に市場のニーズに迅速に応えることができなかった事例があります。

パートナー選定の不透明さ

どのパートナーが自社の技術や事業戦略にフィットするのか、また連携によりどのようなシナジーが期待できるのかを判断する基準が不明瞭な場合が多いです。

実際、複数のパートナー候補が見つかったとしても、過去の実績や技術評価、企業文化のマッチングなど、判断材料が不足しているため、連携の成否が不透明なケースが散見されます。

外部イベントやワークショップの運営ノウハウ不足

ハッカソンやアイデアコンテスト、ピッチイベントなど、短期間で実動するプロジェクトを自社内で企画・運営することは難易度が高いです。

例:通信業界の大手企業が新たなサービス開発のためにハッカソンを開催したものの、参加者の質や運営体制に課題があり、十分なプロトタイプ開発やフィードバックが得られなかったケースが報告されています。

提供するソリューション

オープンイノベーション推進のための戦略立案

企業の現状分析をもとに、戦略策定と具体的なロードマップを作成。連携先選定の判断基準や評価指標(KPI)を設定し、取り組みの成果を可視化します。

アイデア創出ワークショップの企画及び実行支援

新しいアイデア発想のためのブレインストーミングやファシリテーションを企画から当日の運営、後日フォローアップまでご提供。独自の効率的なアイデア創出スキームを活用し、短時間で異業種交流を促進し、様々な視点からの発想を引き出します。

ハッカソンの企画及び実行支援

自社の重要テーマや技術・プロダクトを活用し、数日間でプロトタイプを開発するハッカソンを企画・運営。会場選定から参加者募集、当日の運営、技術サポートまでをワンストップで提供します。

新規事業開発ワークショップの企画及び実行支援

失敗リスクを低減するためのハンズオン形式のオンラインワークショップを実施。実行可能な新規事業プランの策定とフィードバックのサイクルを構築します。

アイデアコンテストの企画及び実行支援

オープンテーマまたは自社技術や保有知財テーマを活用したアイデアコンテストの企画・運営。公平な評価プロセスを構築し、優れたアイデアの抽出をご支援します。

イネーブラーサポート

技術的な課題に対し、「AIであれば実現可能」といった具体的なソリューション提案。開発会社や技術パートナーの選定、マッチング支援を行います。

導入事例

多様な業界のお客様に、Innovation-Crossのソリューションをご活用いただいております。以下は、実際のお客様の声とともに、課題解決事例をご紹介します。

カメラメーカー様向け自社技術活用アイデア創出支援

課題

自社の独自技術を応用した新サービスを考えたい。技術シーズはあるが、それを活かせる事業アイデアが浮かばない。 技術と市場ニーズをマッチングさせる方法論がなく、社内の技術者と事業部門の連携も不足している。

活動内容

- 漠然としたアイデアを具体的な製品仕様および収益モデルへと具体化 - 商品スペックごとに価格を設定したシミュレーションを実施し、現実的な商品構成を検討 - 量産製品の企画・設計における豊富な実務経験に基づく具体的なフィードバックと改善提案 - ロジカルでわかりやすい企画プロセスのレクチャーを通じた社内理解の促進 - 役員向けの明確かつ説得力ある資料作成をサポートし、迅速な承認プロセスを実現 - 実践的かつ具体的な支援により、プロジェクトの確実な前進をサポート

成果

10名の参加者による集中的なワークショップを経て、当初20以上あったアイデアから、実際のユーザーインタビューで高い受容性が確認された3つのサービス案に絞り込むことに成功しました。特にAIを活用したアイデア発展プロセスにより、従来では思いつかなかった斬新な切り口のサービスコンセプトを短期間で構築。最終的には各案をビジュアル化し、自社ショールームにイメージ展示として設置するところまで実現しました。社内外から高い評価を受け、経営層の承認もスムーズに得られたことで、次フェーズの開発予算も確保。わずか2ヶ月という短期間での具体的成果創出につながりました。

自動車メーカー様向け若年層向け新規サービス企画支援

課題

若者が車を利用しないという課題はわかっているが、どのようなサービス案を考えたら、 受け入れられるのかがわからない。従来の市場調査では本質的なインサイトが得られず、 若年層の価値観の変化に対応した企画ができていない。

活動内容

活動内容 - 新規サービス企画のためのワークショップ実施(アイデア発想から具体化まで) - 市場分析に基づく定量的なデータ提供によるアイデアの妥当性評価支援 - 提案企画の社内承認プロセス円滑化のためのドキュメント作成サポート - AIツール活用に関する実践的トレーニングの提供(ツール操作、分析手法など) - プロジェクト後の自走可能なイノベーション体制構築支援(ノウハウ移転、組織内定着化サポート)

成果

各部門から集まった中堅社員がAIを活用したワークショップに参加し、事業課題を深掘りすることで、従来の発想では出なかった革新的なサービスコンセプトの創出に成功しました。特にAIによる市場分析や競合調査を取り入れたことで、説得力のある事業計画を短期間でまとめ上げ、通常なら数ヶ月かかる役員承認をわずか3週間で取得。その後すぐにPoC(実証実験)へ移行し、想定以上の成果が得られたことから、当初の計画を前倒しして商用化準備に着手しています。参加者からは『自分たちで考え抜いたからこそ、その後の推進力も違う』との声が上がるなど、組織の変革にもつながっています。

通信事業者様向け新規サービス企画創出支援

課題

自社のサービスをさらに利用してもらえるような新たなユースケース、新サービスを考えたいが、アイデア創出方法がわからない。既存の枠組みから脱却できず、顧客の潜在ニーズを捉えるための効果的な発想法や検証プロセスが確立されていない。市場調査はしているものの、真のイノベーションに繋がる洞察を得られず、競合との差別化ポイントを見出せないでいる。イノベーション創出の仕組み化が難しい。

選定理由

私たちがQualitegのAI活用ワークショップを選んだ理由は、他社コンサルでは断られた『ソリューションありき』のアプローチを柔軟に受け入れてくれた点です。既に導入したいソリューションの方向性があった私たちに対し、多くのコンサルタントは『それでは本当のニーズが見えない』と難色を示しました。しかしQualitegは、既存の方向性を否定するのではなく、AIを活用しながらユーザーニーズと私たちの技術を効果的に結びつける方法を提案してくれました。彼らの他社支援事例を聞いた際、似たようなケースでニーズベースの視点を失わずにソリューション開発を成功させた実績に大きな信頼を感じました。理想論ではなく実践的なアプローチで、技術的可能性と市場ニーズを巧みに融合させながら、私たちのビジョンをより価値あるものへと昇華させてくれる唯一のパートナーだと確信しています。

成果

6日間のAI活用ワークショップを通じて、従来の発想では到達できなかった革新的なサービスコンセプトが誕生しました。特にAIを活用したアイデア創出手法により、市場ニーズと自社の強みを掛け合わせた独自性の高い提案を複数生み出し、最終日には経営層も参加してのプレゼンテーションで全会一致の承認を獲得。ワークショップで生まれたコンセプトはそのままPoC(実証実験)へと移行し、顧客からの反応も想定以上の高評価だったため、当初の計画を前倒しして商用サービスとしてリリースを実現しました。参加者からは「自分たちの手で考え抜いたからこそ、その後の推進力も違う」との声が上がるなど、新規事業開発の成功体験が組織全体の活性化につながっています。

製造メーカー様向け新規SaaSのPoC準備支援

課題

具体的にやりたいサービス案があるもののUIUXなどをどのようにしたらいいのかわからない。 利用者目線での体験設計の方法論が社内になく、プロトタイプの評価基準も確立されていないため、 開発ベンダーへの適切な指示ができない状況が続いている。サービスの機能要件は整理できても、それを直感的で魅力的なインターフェースに落とし込む専門知識が不足している。ユーザーテストの設計方法も定まっておらず、顧客体験を起点とした設計思考の実践が難しい。

活動内容

- AIを活用した商用サービスのローンチ経験を活かした実践的な新規事業開発ワークショップを実施 - アイデア創出にとどまらず、UI/UX設計、開発プロセス、運用まで一貫した現実的課題を共有・検討 - AIサービス特有のユーザビリティや顧客体験設計に関する具体的かつ実務的なアドバイスを提供 - サービス企画段階から実装フェーズを明確にイメージできるような具体的なシナリオ策定支援 - 実際のビジネスとして成立するサービス開発に向け、具体的な道筋を提示し、実現可能性を高める支援を実施)

成果

具体的なサービス案があるにもかかわらず、UI/UX設計やプロトタイピングの進め方が分からず困っていましたが、ワークショップに参加したことで、利用者視点の具体的な体験設計方法を理解できました。特に、ユーザーテストの設計方法やプロトタイプ評価の基準が明確になったことで、開発ベンダーにも具体的で的確な指示を出せるようになりました。直感的で魅力的なインターフェースを作るための専門的な視点が得られ、社内でも顧客体験を起点とした実践的な設計思考が定着しつつあります。

革新的なアイデアを共に創り出しましょう

Innovation-Crossは、自社の強みを最大限に活かしながら、外部パートナーとの連携で未来を創る企業様向けのイノベーション共創支援プログラムです。

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